新型コロナウィルスの流行に伴って、2011年に公開された「コンテイジョン」という映画に注目が集まっています。

なんでもこの映画、「コロナ禍を予言している!」とのこと。

私は見ていない作品だったので今回初めて見てみました。

この映画の感想と、「実際にコロナ禍と似てたのか?」というあたりを検証していきたいと思います。

映画「コンテイジョン」あらすじと概要

映画「コンテイジョン」は2011年にアメリカ映画です。

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  • レオノーラ・オランテス医師 – マリオン・コティヤール
  • ミッチ・エムホフ – マット・デイモン
  • エリス・チーヴァー医師 – ローレンス・フィッシュバーン
  • アラン・クラムウィディ – ジュード・ロウ
  • ベス・エムホフ – グウィネス・パルトロー
  • エリン・ミアーズ医師 – ケイト・ウィンスレット

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仕事で香港を訪れていたベスは帰宅後、体調不良に見舞われて翌日に亡くなってしまう。

その直後に小さな息子も急死。すぐに新しい感染症の可能性があるとして、ベスの夫であるミッチも病院に拘束された。

感染症は、ベスが接触した人物たちから爆発的な広がりを見せ、多くのクラスターを起こしてパンデミックとなってしまう。

このウィルスはどこから来たのか?

専門家たちは「病気の探偵」であるエリン・ミアーズ医師を召喚し、詳しく調査を始める。

アメリカの感染源がベスであると特定できたことで、調査チームはより詳しい経路を調査することに。

同じころ、アメリカの医師たちはワクチンの開発に乗り出していた。

その間にも感染は留まらず、このままでは全米の12人に1人が感染、致死率は20~30%になるだろうと予測された。

ワクチンが完成しないとパンデミックは収まらない。

しかしワクチンはたとえ完成したとしても、人々にいきわたるのは数カ月、または数年後なのだったーーー

映画「コンテイジョン」のネタバレ感想

私がこの映画を知ったのは、YouTuberのはじめしゃちょーが紹介していたからです。

恥ずかしながら私はこの映画のことは聞いたこともなく、まったく予備知識がありませんでした。

主演がマット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤールなど大スターを集めていたというのに、ずいぶん迂闊でしたねw

いやそれ以上に、私の好きなスティーブン・ソダーバーグが監督をしていたとは…

ということで実際に昨日見てみたのですが、あまりにも良くできていてびっくりしました。

ここではまず、映画「コンテイジョン」と今回の「コロナ禍」の類似点から解説していこうと思います。

[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-attention” fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”#ffcdd2″ borderwidth=”” iconsize=””]ネタバレしますので、まだ見ていない人はご注意ください。[/st-cmemo]

映画「コンテイジョン」はSFではなく、リアルな社会を描いたドラマ作品である

この映画は「正体不明のウィルスが発生しパンデミックとなった社会の混乱」を描いた作品です。

「感染症」を扱ったSFやホラー映画はこれまでも多く制作されていたので、「別に目新しい作品ではないんじゃない?」といわれそうですね。

ただ、この映画がこれまでの他の作品とまったく違っていたのは、SFエンタメ作品ではなくで社会派サスペンスになっているところでしょう。

この映画はもちろんフィクションです。

が、内容は非常にしっかりと調査されており、現実的で、だからこそ今回の「コロナ禍」で再注目されたのだと思います。

映画「コンテイジョン」で描かれた感染症

この映画をもしも新型コロナがまだ流行していない時に観たとしたら、どういう感想になったのかは全然わかりませんね。

今の私たちが見て驚くほどコロナ禍で起こっていることと酷似しています。例えば、

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  • 人々の隔離
  • 感染経路の調査
  • 手洗いの徹底
  • 医療崩壊
  • 感染者たちの差別問題
  • 遺体を引き取れない事
  • ソーシャル・ディスタンス
  • 情報の混乱(フェイクニュース)
  • 経済の停滞
  • 買占め、買いだめ
  • 身動きの取れない若者たち
  • ロックダウン

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ざっと思い出せるだけでもこのあたりでしょうか。

「コンテイジョン」で描かれたウィルスはCOVID-19に比べて感染力も高いし致死率も高いため、感染した人々は子供や若者以外も含めてバタバタと亡くなっていきます。

映画では感染後の致死率が20~30%とされていますが、ほとんど死んでいる印象なのでそこが実際の新型コロナとはかなり違う点かなと思います。

つまり、新型コロナでは死者の多くが高齢者だったのですが、映画では若者を中心に描かれているというところですね。

もしも新型コロナがもっと致死率が高かった場合は、映画のように大きな混乱があったかもしれませんね。

どうして実社会は映画のように混乱しなかったのか?

映画「コンテイジョン」の感染症は感染力や致死率が新型コロナよりも圧倒的に高いためこのように混乱した、というのは間違いないのですが、もう少し深堀りしてみましょうか。

コロナ禍で起こらなかった例としては、物資不足だったと思います。

「コンテイジョン」では社会全体が大きなパニック状態になり、人々がスーパーなどに押しかけて暴動がおこりました。

こういうことはあり得ることだったかもしれませんが、新型コロナがそこまで爆発的なものではなかったために、国がきちんと機能した結果、映画のような混乱には概ねならなかった印象です。

ただ、これは我々の目につくところだけの話で、実はアフリカなどでは物資の奪い合いがなされている、という映像を目にする機会がありました。

同じウィルスに怯えているのに、パニックの大きさや度合いが違うのは怖いですね。

今、「コンテイジョン」は人々に観られるべき映画なのか?

この映画は「コロナ禍を予言している」といわれれるだけあって、かなり綿密に調査されていて、程度の差こそあれ当たっているなと思います。

非常に面白い作品だと思いました。

とはいえ、この映画を今、新型コロナを経験している人々に見せたいか?と言われれば、別に特に見るべきだとも思いません。

この映画は今見ると「めちゃめちゃ言い当てている」というところ以外は、そこまで今の私たちに教えてくれるものはないからです。

この映画はあくまでも「よくできたエンタメ作品」で、実際の社会とは関係ないからです。

この映画ではウィルスと戦う多くの人が亡くなります。その姿を見て、「医者はすごい」と思う必要は全然ないのですよ。

実際のこの社会で戦っている医師を、褒めればいいのであって。

この映画では最終的に、全世界2600万人が亡くなります。

ただ、「コンテイジョンのウィルスは強力だな」という感想以外は特に持つ必要がなく、新型コロナとは全く違うわけで。

緊急事態宣言が発令されていない、まだ皆がそれほど緊張感のない時期であればこういった映画を見て学ぶべきものがあったかもしれませんが、発令された今、この映画を見て「緊張感を持て」といっても無理ですしね。

この映画を見ることで緊張感を持てる人は、志村けんが亡くなったあたりで緊張感を持っていたはずです。

映画「コンテイジョン」がこの社会に教えてくれること

だからと言って、この映画がコロナ禍を語るうえでまったく無視できるかといえばそうでもないと思います。

私が最も重大だと思うことは、現代社会で「パンデミック」が起きた場合に起こることがしっかり想定されていた、と証明されていることだと思います。

制作陣はなるべく実際に起こりそうなことを細かく調査したに違いないわけですよね。

だからこそ、実際のパンデミックで起こったことと酷似した内容になっていた、っていう。

つまり、「コロナ禍」は全く想定できない現象ではなかった、という事です。

パンデミックが起きて世の中は混乱しているけど、実際には想定が全くできていない事ではなかった。

だからこそ、問題はありつつもある程度対応しているんだろうな、と思います。

この映画はそのことを証明してくれているようで、そういった意味ではかなり希望がある作品だと思うわけです。

とはいえ、フェイクニュースなどに関しては解決策も見当たらず、不気味だなとは思うんですが。

映画「コンテイジョン」で描かれる人間ドラマ

「コンテイジョン」はドラマティックなつくりの作品ではなく、淡々とした内容になってはいますが、最終的には人間の在り方を描いた作品になっているのに驚きました。

何よりも感動したのは、子供たちの描き方なんですよね。

私がコロナ禍で最も心が痛いと思っている一つが、子供たちのことなんですよ。

学生生活は短いのに、それがすべて奪われることはたぶん最も残酷なことの一つです。

この映画の本当にすごいところは、ほんのわずかな時間を使って子ども達の様子を描くことで、「パンデミックとは何なのか?」ということを描きっているところです。

ボーイフレンドに会いたい娘の様子がこの映画で描かれる時間は、ほんのわずか。

ただ、最後にワクチンが摂取され、自宅で卒業パーティーを彼と父親と三人で催すというエンディングは、パンデミックを経験していない人が一体どうやって考えたんだろうと思うくらい、あまりにもすごいことだよなと思うわけですよ。

私は心からこの映画に感動したし、この映画を作った人の想像力のすごさに衝撃を受けました。

もしこの映画を新型コロナに青春を奪われた子供たちが後から見たら、何か思うところがあるんじゃないかと思います。

まとめ

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というわけで、今日は映画「コンテイジョン」を紹介してきました。

本当にいい映画だし面白かったので、いろんな人におすすめしたいと思います。

まあ映画の内容にかかわらず、ちゃんと危機感持っていこうぜっていうところ。

あとは、やっぱりスティーブン・ソダーバーグはすごかったっていうところですね。